ブリティッシュ ロックなお話し

UK生活?We can have some tea。70’Sロック好きが綴る魂の 声にならない絶叫にも似た日々のたわごとへの誘い.....

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ジョセフィーヌ白滝

Author:ジョセフィーヌ白滝
イギリス在住。ブリティッシュ60s70sの音楽、ムーヴメントに憧れ渡英。当然ながら憧れた時代はすでに過ぎ去りし昔のおもひで。そのかけらを探し見つけてはにやにやする。趣味はその他、映画鑑賞、物作り、テニス。古いもの好き。苦手なことはカテゴリー分け。車にガソリンを自分で入れること。

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三ツ矢サイダーはビートルズの味 ~小説風~

落ち込んでばかりではいけません。こんなブルーな気分の時は、日本での楽しかったことを思い出しましょう。

5週間の滞在中、ほとんど出かけていたように思います。

日本での暑~~~い夏。もちろん行きましたとも 海水浴
青い海、青い空、白い砂浜、海の家。
これよ、これっ!!海水浴はこうでなきゃっ!!去年行ったイギリスの浜辺とは大違い!!日本の海水浴と比べるともはやそれは海水浴とは呼べないかもしれない!

そんな日本での海水浴に行った時のお話し。

題して、
「三ツ矢サイダーはビートルズの味」~小説風~

・・・・・フェニックスの木の合間をぬけて芝生の小道をでるとそこが海水浴場だった。たぶんそこができた当初は、気分は高級リゾートホテルのプライベートビーチ風で「おっしゃれーーっ」だったにちがいない。が、今では芝は伸び放題、雑草伸び放題と管理ができてないために、その演出はあまりにもみすぼらしかった。その日は平日ということもあってかあまり混んでいなかったため、みすぼらしさが2倍だ。

その「おっしゃれーー」だったと思われる芝生の小道をぬけたところに広場があって、そこに仮設ステージが設けらていてステージの左すそに、白いサンバイザー、緑色のTシャツ、白いミニスカート、茶髪のギャル系のおねえちゃん2人が暇そうにすわっていた。そしてその辺一帯には、所詮、高級リゾートホテルのプライヴェートビーチなど別世界だ。現実を見ろ!!と言わんばかりに、コンビニの店先にあるような「のぼり旗」が無数に立てられていた。それには

「三ツ矢サイダー無料配布 おひとり様1本」

のようなことが書かれてあった。
「ホントに無料配布してるのか??」と目を疑った。タダと聞いて我先に走り寄る人もいなけりゃ、長蛇の列もなく、その風景はかなりまったりしていた。配布し尽くしたのだろうか? タダと聞いて一人狂喜乱舞し、キャンペーンガールだと思われる、白いサンバイザー、緑色のTシャツ、白いミニスカート、茶髪のギャル系のおねえちゃんのところにもらいに行ったら「もうないです。」とか言われるとイヤなので、ここは娘の出番。「あのおねえちゃんたち、ジュースくれるんだって。行って貰っておいでよ。マミーのぶんもね。」ジュースが貰えると聞いて喜んで走っていく娘。
でかしたぞっ!娘!!ちゃんと2本もらってきた。はじめてのおつかい大成功!
所さんも号泣。←ウソ

というわけで、タダで手にした「三ツ矢サイダー」 ああ・・・なんて昭和な響きなんだろう。懐かしい。三ツ矢サイダーなんてもう何十年と飲んでないような気がする。プルトップを開けると、プシュッと炭酸の音とともに聞こえてくるのはあの曲、

ビートルズの「シー・ラヴス・ユー」

子供のころ、三ツ矢サイダーのテレビCMに使われていたと思う。ただ単にビンかグラスに入れられた透明の三ツ矢サイダーのアップで、時折、炭酸の泡が上にのぼっていく。そんな映像のバックグラウンドに「シー・ラヴス・ユー」は流れていた。その音楽はあきらかにじゅんこちゃんやももえちゃんやヒデキやヒロミのそれとは異なる。ということを子供ながらに感じた。なのでCM画面右下の「歌・ビートルズ」というクレジットをしっかり覚えた。思えば、それがビートルズとの初接点だったのかもしれない。

時を同じくしてその頃、テレビで「ビートルズ特集」を見た記憶がある。時代的にビートルズ来日10周年で再び日本がビートルズで盛り上がっていたのかもしれない。
そんなビートルズ来日10周年記念フィーバー(だと思う)は片田舎のおこちゃま兄妹まで巻き込んだのだった。

「ビートルズ、録音しようぜっ!」

と兄ちゃんが言って子供部屋から自慢のラジオカセットテープレコーダーを持ってきて、テレビの前にドカッとおいた。「ビートルズ特集」はとっくにはじまっているが、途中からでも最初からでもそれは問題ではなかった。兄ちゃんはラジカセにテープを入れ、アンテナをのばし、指を「録音」と書かれた赤いボタンと「再生」と書かれた黒いボタンにのせ、

「今から録音するで。しゃべったり音たてたらあかんで!!」と言った。

そんな兄ちゃんに向かって
「録音するのにアンテナなんかカンケ―ないんじゃ。ばーーーーかっ!!」

とは、決して言うこともなく、はりつめた緊張感の中、うん、うん、とうなずいた。兄ちゃんはその二つのボタンを重たそうに押した。
「ビートルズお茶の間テレビ録音」がはじまった。
どのくらい息をひそめていただろう。なんだか黙ってるのももう限界っ!笑ってしまいそうって時に、
不意打ちの一声。台所の引き戸のガラガラという音とともに

「ごはんできたよーーー」

「もーーーーっ!今、録音してるのにィーー。」

    ブチッ


・・・・・以上、「ビートルズお茶の間テレビ録音」終了。



真夏の昼下がりの人もまばらな海水浴場。波打ち際で遊ぶ娘を目で追いながら、ノスタルジーに思いをはせる。そんな素敵な時間を「三ツ矢サイダー」は作ってくれた。しかもタダで。

遠くの防波堤の向こうをゆく船をながめ、キンキンに冷えた三ツ矢サイダーを一口飲んだ。三ツ矢サイダーの泡は「シー・ラヴス・ユー」を奏でながら喉を通って行った。





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